「それな」乱用注意報。
突然ですが、話題がどうこうの前に紹介しなければいけない言葉があることに思い至り、この記事を書くことを決めた私です。基本思い付きで進めておりますのでご了承ください。
「それな」
みなさんこの言葉を使ったことありますか?
ちなみ私は毎日使ってます。その証拠がこれ。どーん↓
これは私の実際のトークアプリ「LINE」の画面です。
「それな」を単語検索してみると、実に500件以上のヒットが…
実はこの「それな」は、他愛のない会話を日々続ける私たちにとってはとても都合のいい言葉なのです。
会話をする目的のパターンは、主に2つに分けることが出来ます。
意見を求めている場合と、同意(肯定的な意見)を求めている場合です。
分かりやすく2つの会話からこのパターンを見極めていきましょう。
「○○のコンサートどーだった!?」
これは前者の、「意見を求めている場合」です。
この質問に対しての返し基本的になんでもOK。「楽しかった!」「イマイチだったかも…」など自由に自分の意見を返します。
一方こちらはどうでしょう。
「○○のコンサート楽しかった!」
これは後者の「同意(肯定的な意見)を求めている場合」です。
返し側の立場が一緒にコンサートに行った時でもただ単に報告を受けただけの時でも、ここで求められているのは「Yes」かそれに類するものだけ。否定的な意見や「ふーん」「へえー」などの返しは、後に相手とのやり取りに綻びを生みます。
でもこれ、すっごくめんどくさいと思いません?
例えば自分が相手と一緒にコンサートに行った立場だとして、
「だよね!!ちょー楽しかった♪」
などと返すのは余程テンションの高い時ぐらいのものです。
ましてコンサートなどといった特別な事例の場合はまだしも、日常生活で「同意(肯定的な意見)を求められている場合」にいちいちこんな丁寧に反応を返していてはきりがありません。
そこで有能な言葉がこれ。
「それな!」
比べてみましょう。
「○○のコンサート楽しかった!」
「だよね!!ちょー楽しかった♪」
「○○のコンサート楽しかった!」
「それな!」
ね??簡単でしょう???
こんな短い返しにも関わらず、言われた側の気に障ることはほとんどありません。
なんて素晴らしい言葉でしょう「それな」\(^o^)/
思わず多用してしまうのも無理はありません。
しかしみなさん、「それな」を使う、また使わせるということには、大きな落とし穴も潜んでいるのです。
これまた私のトーク画面、最も多く「それな」を使っていた友達との履歴です。
最新「それな」履歴8件のうち、私が使った回数は1回、相手が使った回数は7回でした。
これはつまり、私が「同意(肯定的な意見)を求めていた場合」が多かったことを示しています。
次にこれ。
これは2番目に「それな」の使用が多かった友達との履歴です。
8回中7回が私の「それな」が占めています。
つまりこれは、相手が「同意(肯定的な意見)を求めていた場合」が多かったということです。
これの何が問題なのでしょう。
それは、この極端な数字の違いから考察することが出来ます。
「それな」は一度使用すると再度使用する可能性が高くなるのです。
これは話のポジションを無意識のうちにお互いが固定し合っているということになります。
実際「それな」を使った後は「相手が返信に困るだろうなー」と予想でき、「それな」を使われた後は「さらに話題を掘り下げて続けるべきか、それとも変えるべきか、はたまたトーク自体を完結させるか」と悩むわけです。
そうして会話を続けていくと、「それな」の使用はどうしても片側に偏ってしまいます。
これの何が問題なのかって、別に特に問題はありません。
会話は成立しているし、荒波立った会話になることだってありません。
でもだからこそ、この会話が、やり取りが、非生産的なものに感じられてしまうのです。だってなんの意味もないでしょう。ほんとに。
まあ会話の意味を求めてしまったらもっと根本的なものから考え直さなければいけないので、ここではそこは省くとしましょう。
つまり何が言いたいかって、私は「それな」を使う会話に飽きたんです。
ただそれだけ。
でもどーしても使っちゃうんですよね。「やめよう」って思っても気づいたら口にしてるし指が打っちゃってるんですよね。
あーだめだめ。
とことでみなさん、「それな」の使用はほどほどに。
ではまた。
P.S.
この記事を読んで
「何書いてんのコイツ意味分かんねえ」って思ったあなたへ。
「それな。」